やっほ〜やまひこです!今回は「半分、減らす」の紹介です。
物も、情報も、カロリーにも有り余っている現代日本は人類の歴史から考えると信じられないくらい豊かな社会です。しかし心も豊かになっているか?と問われると意外とそうでもないな、と感じるのではないでしょうか。
そんな中どうすれば人生はより豊かになるのか、という問いに一つの回答を出しているのが本書です。
何を?なぜ? 半分、減らすのか
現代人は何かにつけてやりすぎているし、持ちすぎています。何を?というと「物」「食事」「消費」「情報」「仕事」です。
溢れたもので心が埋め尽くされて疲弊している人も大勢いるでしょう。何事も、ほどほどが一番いいのです。より少なく、でも、より豊かな生活がおすすめされています。日々忙しい人ほどその考えに輝かしい魅力を感じるのではないでしょうか。
私も「仕事」と「食事」はやり過ぎてるかな・・・
減らさねば・・・
「物」を半分、減らす
物質的に豊かになっても心は豊かにならない。そう言われるとなんだか切なくなりますよね。なんのために日々頑張っているんだか・・・
ですが実際はそうなのです。買っても買っても物欲は満たされることはありません。ここで知っておくべきことは「地位財」と「非地位財」の違いです。
「地位財」は財産、社会的地位、物的財など周囲と比較することで満足を得られる財のことです。ブランド品や高級車などがこれに当たりますね。見栄を張って購入した高級外車を満足げに眺めていても、あるときお隣さんがもっといい車を買ってしまったら一気に満足できなくなりますよね。
一方「非地位財」は健康、自由、愛情、良好な人間関係など他者と比較する必要がなく自分が主体となって幸福を感じることができる財です。自分が健康であれば、他人がどれだけ健康だったとしても比べる必要がありませんよね。
地位財による幸福は持続せず、非地位財による幸福は持続します。非地位財を多く持っている人ほど幸福感が高く、地位財を多く持っている人ほど幸福度が低いのです。
地位財は富に対する執着を産んでしまうので、次から次へと欲しくなり幸福度が低くなるというわけですね。
部屋が散らかることの悪影響
部屋が散らかっているとそちらに注意が向いてしまい、何をするにも集中出来ない状態になってしまいます。人間が一度に使うことができる集中力は有限なんです。
部屋にものがたくさんあると知らず知らずにそれらに注意が奪われ、目の前のことに集中したくても注意が散漫になり処理スピードが落ちてしまうんですね。仕事をする時はキレイに片付いた環境で取り組みたいですね。デスクの上など近くに溢れかえっているものを極力減らすようにしましょう。
荷物を軽くすることの効果
荷物もまた減らすべきです。みなさんが持ち歩いているものの中には、実は使わないものが紛れ込んでいませんか?私もただ不安だから持ち歩いている折り畳み傘がずっとリュックの中に入っていました。雨の日は傘を持っていくのに・・・これを機に見直してみましょう。
荷物が多く重たいものを持ち歩いていると気持ちも足取りも重たくなってしまいます。ちょっとした空き時間に少し遠くまで足を伸ばそうとかどこかに寄り道してみようなんて発想が生まれなくなってしまうんですね。反対に荷物が軽いとどんどん好奇心や活力が湧いてきます。
「食事」を半分、減らす
みなさん、ついつい食べ過ぎてはないでしょうか。肥満はさまざまな生活習慣病のリスクを高めます。健康寿命を大きく短くする要因です。豊かな人生にするためには、肥満を解消・予防しなければなりません。
食べ過ぎてしまう理由は3つあり「早食い」「ながら食い」「ドカ食い」です。
早食いをやめる
仕事が忙しい人ほど早食いをしているのではないでしょうか。私も食べるのめちゃくちゃ早いです。会社の昼休みに食堂へ昼食を食べに行って帰ってくるのに移動も含めて15分かからないくらい。これは良くありません。
早食いをすると満腹中枢が満腹を感じる前にどんどん食事が進んでしまい、結果として早食いになってしまいます。一口ずつよく噛んで味わって食べると、食事も楽しめるし食べ過ぎを防止できます。
ちなみに私は昼食に何を食べたか、ほぼ記憶に残らないのでやはり早食いは良くないです。
ながらくいをやめる
食事の時間は食事だけに集中した方がいいです。スマホを見ながら食べてしまうと食べ物の味が分かりにくくなってしまいます。お腹も心も満足感が得られずに気付かないうちに食べ過ぎにつながってしまうのです。
ていねいに、味わって食べることで無理せず食べすぎを防止できます。
ドカ食いをやめる
私たちは10代後半をピークとして、年齢を重ねるごとに基礎代謝も運動量も低下していきます。ですが、年齢を重ねるごとに食べる量をだんだん減らしていくのは難しいんです。
若い時の感覚で食べていると確実に食べ過ぎます。胃がもたれやすくなったり、空腹を感じるのに時間がかかったりといった体の変化を捉えて向き合う事が大切です。
「消費」を半分、減らす
日本では1960年ごろから大量生産大量消費の時代が続いてます。しかし先に見たように物で溢れても幸福度は上がりませんし、買っても買っても満たされません。
大量消費は見直す必要があります。特に衝動買いは買うときがピークで買った後は実は使わないものである場合もあります。ネットショッピングで衝動買いして後日ダンボールが届いても、あれなんだっけ?と思った経験はないでしょうか。
衝動買いをしそうになった時は一晩寝かせて冷静に判断するようにしましょう。
「情報」を半分、減らす
今の世の中は情報に溢れていますよね。特にスマートフォンのスクリーンタイムは平均4時間にもなるそうです。自由な時間はほぼスマホを見ていると言っていい時間ですね。その間映像や文字でとめどなく情報が流れ込んでいるのです。
そうなるとスマホ脳過労の状態になってしまう事が問題視されています。前頭葉の血流が減少し物忘れが激しくなり、判断力や意欲が低下するのです。恐ろしい…
スマホ脳過労を防ぐために
- 疲れを感じたら上手にデジタル機器と距離をとる
- デジタル機器はシンプルに使う
- SNSは通知機能をOFFにして頻繁に見過ぎない
といった対策が有効です。なんと言っても現代社会はスマホなしには成り立たないくらいスマホが必須になっています。上手に付き合う必要がありますよね。
特にSNSはつい隙間時間があると気になって開いてしまう人も多いのではないでしょうか。しかしSNSから得られる情報ってなくても実は困らなかったりしますよね。これを機に使い方を見直してみてはいかがでしょうか。
「仕事」を半分、減らす
多くのビジネスマンが仕事に追われて疲弊している事でしょう。仕事を抱えすぎると処理をするために焦るのでイライラした状態になりがちです。そうするとより疲弊してしまいますね。
速くやらねばと思うほど作業が雑になり、ミスが起こりやすくなります。結果としてより多くの時間がかかってしまうのです。
仕事の両方を減らしてひとつひとつの仕事を丁寧にやるべきです。丁寧に仕事をすることには
- 集中力があがる
- ミスが減る
- 心が平穏になる
といった言ったメリットがあります。そのために仕事の抜本的優先順位の見直し、外注や他の人に任せる、会議を減らす、などの方法が有効です。
私も仕事を抱えすぎている時はいつもカリカリしてしまっていました。仕事を減らして丁寧に仕事ができるように工夫したいな、と思います。
所感
自分はどう生きていきたいのか、ということを考えさせられる一冊でした。物や情報に溢れ、仕事に追われ、心身ともに疲弊する。食べ過ぎて健康を害する。そんな人生は嫌だな、と誰でも思うはずなのに多くの人がそんな人生を気づいたら歩んでいますよね。
より豊かな人生にするためにできることから減らしていきたいですね。
ではまた。
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