やっほ〜!やまひこです。
今回は書籍「ブラックマーケティング」の紹介です。
脳科学という新しい切り口から、なぜ人は「買う」のか・なぜ悪徳商法に騙されるのかを考察した
新しい1冊です。
<こんな人におすすめ>
- ついつい衝動買いをしてしまったことがある人
- マーケティングに興味がある人
- 賢い消費者でありたい人
この書籍でわかること
この書籍では脳の機能に関係して人が「買ってしまう」「騙されてしまう」メカニズムを
具体例を交えてわかりやすく説明しています。
特に、既存のマーケティング理論で説明がつかない悪徳商法について切り込んでいる点がおもしろさです。
一部ですが、いくつか紹介します。
セロトニン不足で判断力が鈍る
セロトニンとは
セロトニンは別名「幸せホルモン」とも言われ幸せを実感するときに分泌され、精神状態を安定させる働きがあります。
セロトニンが不足すると焦りや不安を感じ、判断力が鈍ってしまいます
セロトニン不足となる例
- タイムセール、期間限定等時間制限があることでプレッシャーを感じる時
→今だけ〇〇円OFF、残りわずか
- 自分だけ損をするという怯え
→ここまで貯めたポイントがもったいない、あと少しで送料無料なのにもったいない
- 困り事を作り出し不安を煽る
→本人が気づいていない欠点を指摘して商品をすすめる
- 将来への不安、手遅れの恐怖を煽る
→うちの子だけ落ちこぼれたら大変、無料点検で不安を煽る
ドーパミンによって依存する
ドーパミンとは
ドーパミンは自分へのご褒美として分泌される神経伝達物質で快楽を与えてくれます。
努力やリスクを伴って成果を上げた時、より大きな快感となります
ドーパミンによって依存する例
- ギャンブル依存
→勝った時の快楽が忘れられず、負けても負けても期待がなくならない
- ソシャゲのガチャ
→無料で手軽に始めるが、無料だと不満を感じる設計
→ガチャの出るか出ないかわからない状態がドーパミンの動態を変化させやめられない
→ここでやめたらもったいない、脳が損切りを嫌がりやめられない
- 買い物依存
→買うというプロセスでドーパミンが分泌しやめられない例
オキシトシンにより理性が麻痺
オキシトシンとは
愛と絆のホルモンとも呼ばれる神経伝達物質で、仲間の絆を深める効果があります。
ヒトの気持ちを癒したりストレスを低減する効果もあります。
例
- 帰属意識を利用したマルチ商法
→消費者がビジネスに参加しているという帰属意識によりオキシトシンが分泌
- 熱狂的ファンが大量消費するAKB商法
→ファンであるという帰属意識から積極的に応援する
→握手会で手を握ることでオキシトシンが分泌される
→大好きなメンバーに関与できることでドーパミンが分泌される
脳を理解することで冷静でいられる
いかがでしたでしょうか。
読者の皆さんにも身近に感じられる例もあったのではないでしょうか?
意外にも、脳の働きのより冷静に判断できないシチュエーションは身近にたくさんあります。
ついつい買ってしまいそうになったり、ハマってしまいそうな時は本書の内容を理解することで
冷静にいられるかもしれません。
自分のお金を賢く使い、賢い消費者でいるためには脳の仕組みについて知っておいた方が
いいですね。
この記事で紹介した以外にもたくさんの事例が脳科学に即してわかりやすく説明されています。
おすすめする理由
本書は「ついつい買う」「騙される」理由について脳科学という切り口で考察されていて
とてもわかりやすく説明されています。
本書の内容を理解し、脳のメカニズムを意識することで
- 不要なものの衝動買いをしてししまったり騙されてしまいやすいシチュエーションを回避できる
- 真っ当なマーケティングをするために「買う」メカニズムを活用できる
というメリットがあります。
興味を持った方は是非手に取ってみてください。
ではまた!
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