【製造業必修】トヨタ生産方式

書籍

やっほ〜!やまひこです。

今回はトヨタ生産方式-脱規模の経営をめざして- 大野耐一著 について紹介します。

世界の製造業で取り入れられているトヨタ生産方式を作り上げた大野耐一さんが

1978年に出版された本です。40年以上経った今でも色あせることない名著です。

私も製造業に携わるものとして1年に1回以上は読み返しています。

トヨタ生産方式の原点に触れることができるので製造業の方にはもちろん

あらゆる分野の方に教養としてぜひ読んでほしい一冊です。

トヨタ生産方式の2本柱

トヨタ生産方式は2本の柱からなります。

  • ジャストインタイム
  • 自働化

です。

ジャストインタイム

ジャストインタイムとは早過ぎず遅すぎず、ちょうどいいタイミングで生産して

後工程に部品が届くことを言います。

部品が早く届く分にはいいんじゃないの?と思ってしまいますが全く良くありません。

早く作りすぎてしまうと工場に不良在庫を抱えることになり

材料コストの先食いをするだけでなく、在庫を管理するムダな工数が発生するからです。

早く作りすぎる例

例えばAとBの2つの部品からCと言う部品を組立てる工程があったとします。

Aが100個の在庫があり、Bが欠品していると当然Cを生産することはできません。

この時にAの100個は作りすぎとなり、管理するスペースと手間がムダとなります。

何万点もの部品からなる自動車で作りすぎが発生すると甚大なムダが発生してしまうと言うことです。

後工程が使った分を補充する

そこで、後工程がCを生産してA,Bを使ったら使った分だけ後工程が

A,Bを取りに行く。

部品を引き取られたら前工程は部品を生産する、と言う考え方で生産を行うわけです。

自働化

自動化ではなく「ニンベン」が付いて自働化です。

自働化とは異常や不良が起こった時に機械が勝手に止まることを言います。

なぜこれが重要かというと、異常や不良時に機械が動き続けてしまうと

機械を止めるために人が監視している必要があるからです。

機械が生産を行っていても人が見張っているのであれば結局工数がかかります。

自動化できて始めて、機械が止まったら人が見に行くと言うことができて

1人が担当する機械を増やし、工数を減らすことができると言うわけです。

原価低減が目的

簡単に説明しましたが、

トヨタ生産方式とは上述の2つの柱で

ムダを徹底的に省き原価低減すると言う思想です。

この考えは世界の製造業で広く取り入れられているので

製造業で働く方には必修ですし、他のあらゆるビジネスをする人にも

参考になる考え方です。

もっと詳しく知りたい方はぜひ本を手に取ってみてください。

本書をおすすめする理由

本書をおすすめする理由は下記の通りです。

  • トヨタ生産方式を作り上げた大野耐一さん本人の著書である
  • トヨタ生産方式に至った背景や考え方がわかりやすく正しく理解できる
  • 時代の変革期を生き抜くヒントになる

少しでも参考になれば嬉しいです。

ではまた!

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東大卒エンジニアやまひこ やっほ~山小屋

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