DIE WITH ZERO 人生を豊かにする教訓

書籍

やっほ〜!やまひこです。

今回は「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」の書籍紹介です。

ゼロで死ね。と言われるとなんだか虚しく感じますね・・・・

嫌です、何か残したい。と言いたくなります。

しかし、ご安心を!この書籍は「人生を豊かにする」というテーマで書かれています。

限りある資源(時間・エネルギー)で最大限幸せに生きるにはお金を稼ぎ過ぎたり節約し過ぎることに

エネルギーを費やすのは無駄、という観点でゼロで死ね。と言われています。

やまひこ

この発想は目から鱗が出ました

この書籍の趣旨は

  • 貯蓄とは今できる体験・喜びの先送りである
  • 老後のために貯蓄で備え過ぎる人があまりに多い
  • 老いるとできなくなることが多い(支出も少なくなる)
  • 今しかできないことも多い
  • 思い出はその後の人生を豊かにし続ける(思い出の配当)
  • 死ぬ時に一番資産があってもしょうがない

だから今と将来のバランスが大切です。と言った内容です。

なんとなく不安だから貯蓄している人にぜひ読んで欲しい一冊です。

ゼロで死ね。の真意とは

ゼロで死ね。とはどういう趣旨なのでしょうか。

詳しく紹介します。

貯蓄とは今できる体験・喜びの先送り

貯蓄とは今できる体験・喜びの先送りです。

例えば今年、倹約家のあなたが100万円貯蓄できたとします。

大変素晴らしいことではありますが、これは本来できるはずだった100万円分の体験・喜びを

先送りにしていることでもあるのです。

ある程度までは先送りにすることは合理的で、その方が長期的には報われます。

ただし、余りにも先送りしすぎて結局使わずに死んでしまうのはとてももったいないですよね。

若いうちなら100万円あれば海外旅行に言って人生を豊かにする経験ができることでしょう。

しかし貯蓄をしてそれを先送りにする。先送りにし続けてついに実現しないまま生涯を終える。

そんなことが非常に多いのです。

老後のために貯蓄で備え過ぎる人があまりに多い

老後のために備えをすると聴くと、「偉い」というイメージがありますよね。

しかし何歳まで生きる予定でいくら備えるのか、という問いに答えられる人は意外と少ないです。

ただ漠然と将来に不安を感じるから、できるだけ備えておくという方が多いのではないでしょうか。

皆さんは何歳まで生きる予定でしょうか?そのことを一度思い描いてみるべきなのです。

もちろん、将来のことは誰にもわかりません。自分が何歳まで生きるかわかる人はいません。

ただ、長寿のギネス記録は女性が122歳164日、男性が116歳54日です。

ただなんとなく不安という理由で150歳まで生きる前提で貯蓄してしまうのはとても無駄なことですね。

その分若い間に経験に変えた方が人生は豊かになります。

老いるとできなくなることが多い

何歳まで生きるのか?という問いの他にも考えるべきことがあります。

それは老後年間いくら使うのか?という問題です。

実は老後体力が衰えるにつれて必要な金額は少なくなります。

できなくなることが多くなるのでよく考えれば当然かもしれません。

70代80代と老化が進むにつれて、外食や旅行といった消費行動は難しくなるからです。

確かに体力が衰えるにつれて医療費は余分にかかるようになります。

それでも医療費を含めたトータルの支出額は年齢とともに減少します。

話題になった老後2000万問題は平均寿命まで60歳時点と同水準の消費をし続けるという前提で

公的年金より2000万円夫婦で必要になるという試算結果から来ています。

ありもしない将来の消費行動のために、今を犠牲にして貯蓄し過ぎるのはまさに人生の無駄となってしまいます。

今しかできないことも多い

人生において今しかできないこと、体験できないことというのは意外と多くあります。

激安宿に泊まって大きなバックを背負ってヒッチハイクで旅をするという体験は

20代くらいまでじゃないとできないでしょう。

子どもと過ごすことを考えても、子どもはいつまでも小さいわけではありません。

一緒に過ごせる時間は思いの外短いのです。

老後を楽しみに忙しい今を頑張り切ったとしても、いざ自分に自由な時間ができたときに

本当に自分がやりたいことはできないのかもしれません。

思い出の配当

思い出の配当という考え方があります。

本来の意味の配当とは企業が株主に利益を分配することで、株主は(経営が安定している限り)

永続的に分配金を得ることができます。

思い出にも実は同じような性質があり価値のある素晴らしい体験をすると、

翌年もその次の年も・・・思い出は色あせることなく人生を豊かにしてくれます。

良い思いをしたその時幸せを感じるだけでなく、その後の人生でその体験を思い出すごとに

幸せを感じることができます。

だからなるべく若いうちに素晴らし体験をすることにより意味があるのです。

反対に我慢に我慢を重ねてできる体験を先送りにしていると、あの時やっておけばよかったと

後悔につながることもあります。この場合は思い出す度に不幸な感情になってしまうので

思い出の配当とは全く逆の効果になってしまいます。

「今すぐ経験に投資せよ!」とはよくいったもので過度な節約と貯蓄をするより

人生を豊かにしてくれるはずです。

死ぬ時に一番資産があってもしょうがない

人は死ぬ時に資産を持っていくことはできません。当然のことですよね。

しかし、積立投資という投資の性質上、資産は長期的には右肩上がりで増えていきます。

もし若い時に積立投資をしたのにその後の人生で資産を切り崩すことなく一生を終えると

死ぬ時に一番資産があるということになりかねません。

例巨額の資産があったとしてそれは人生の豊かさになんの寄与もしません。

むしろ人生でできるはずだった体験をしなかった結果に過ぎず

人生の豊かさをとは程遠いのです。

今と将来のバランスが大切

豊かな人生を生きるためには、今と将来のバランスが大切です。

今を犠牲にしてやりたいことがあまりやれないまま将来の備え過ぎるのではなく

将来を犠牲にして老後に貧困するでもなくバランスが大切です。

なんとなく不安だから将来に備えている人は

将来自分は何歳までいき、いくら必要なのか。

また、自分は年間いくら使えれば自分らしく幸せに生きていけるのか。

そのことを一度見つめ直してみてはいかがでしょうか。

アリとキリギリス

アリとキリギリスという童話をご存知でしょうか。

アリは夏の間せっせと働き食料を蓄え続けます。

キリギリスは夏の間、食料に余裕があるので歌ったり遊んで過ごします。

冬になった時アリは問題なく蓄えを使って生き延びることができましたが

キリギリスは食料が尽きて餓死にしてしまいます。

刹那的に生きるのではなく、将来に備えましょうという教訓です。

現代ではアリのように生きるのが美徳とされていますね。

しかしアリはいつ遊ぶことができるのでしょうか。

働いて食料を蓄え続ける一生はどれくらい楽しいでしょう。

もちろんキリギリスのように飢えるようでは豊かな人生とは言えません。

大切なのはバランスでアリはもう少し遊びキリギリスはもう少し節約することなのです。

そんなの当たり前だ!と思われるかもしれませんが

人は意識しなければどちらかに(多くの場合アリに)より過ぎてしまいます。

なんとなくの積立から生涯設計へ

なんとなく何も考えずに積立を行い、十分な資産を持って老後を迎えることは

確かに安心で楽なのかもしれません。

しかし人生の経験や幸せを最大化するためにはDIE WITH ZERO の考え方を知り

必要以上に溜め込み過ぎないことも必要なことなのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

DIE WITH ZERO というタイトルのインパクトの強さからなんとなく本書を手に取ることを

躊躇っている方も多いのではないでしょうか。

私が今回この書籍を紹介したのは、ぜひこの考えを多くの人に知って欲しいからです。

死ぬ時に多くの資産を持っていることとゼロで死ぬことのどちらが幸せかは実際はその人の

考え方次第なのかもしれません。

しかし、何も考えずに過ごすのは間違いだと思います。

大切なのは何が幸せかを自分でしっかりと考えることであり、そのためには多くの考え方を

知る必要があります。DIE WITH ZEROという考え方は多くの読者に感銘を与えることでしょう。

ぜひ一度手に取ってみてください。

ではまた!

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