やっほ〜!やまひこです!
今回はサラリーマンの人生後半での生き方について考えてみます。サラリーマンは会社から給料を貰う安定した生き方です。
一度しかない人生の後半に差し掛かったとき、このままサラリーマンとして生きていくのか何か大きなチャレンジをするのか、悩む人は多いですよね。そこでサラリーマンであり続ける事のメリットとデメリットを整理してみます。
サラリーマンのメリット
サラリーマンであり続けることには以下のメリットがあります。
- 安定した給料が貰える
- 居場所、肩書きが得られる
- 厚生年金に加入でき、社会保険料を半分会社が負担
- 退職金が貰える
安定した給料が貰える
なんと言っても一番のメリットはこれです。会社に行くだけで給料が貰えてしまうんです。病気で急に休んでも有給休暇の範囲内であれば給料は貰えます。
自分で稼ぐ力があってもなくても貰えます。会社に貢献していてもしていなくても貰えるのでまさに安定と言えるし、何も悩む必要がないというのは大きなメリットです。
居場所、肩書きが得られる
そして居場所と肩書きです。みなさんが仕事から得ているのは実はお金だけではありません。
やり甲斐、居場所、肩書き・・・つまりは自分が何者なのかの保証を得ているわけです。仕事で結果を出せていようが出せていなくても、勤めている限り会社に居場所はあるし社員という身分や役職は与えられているわけです。
これは意外と大きなことです。人生でチャレンジをしたくて会社を飛び出したいと思う人は多いですが、急に自分が何者でもなくなるということに耐えられるか、しっかりと考える必要がありますね。
厚生年金が手厚く 社会保険料がお得
そして見逃してはいけないのは厚生年金と社会保険料です。
厚生年金は会社員と公務員が入ることができる2階建ての年金保険です。自営業やフリーランスが加入する国民年金と比べて手厚く、より多くの給付を受けることができます。老後への備えでより安心なのは会社員ですね。
さらに厚生年金・健康保険・介護保険は会社が50%負担してくれています。自営業なら全額自分で負担する必要があるため大変お得です。会社員が入る健康保険組合は扶養家族の分を入れても保険料が変わらないためよりお得ですよね。
これらを踏まえるとサラリーマンの収入というのは実質的には源泉徴収票に書かれた金額より多いと言えるでしょう。サラリーマンで居続けるかどうか考えるにはこれらのことをしっかり考えましょう。
退職金が貰える
会社に長く努めると、退職金が貰えます。皆さんが貰っている給料とは別に会社が毎月積み立ててくれているのです。
しかも退職金というのは税制面でも優遇されていて、普通に給料を貰うよりも税金が少なく手取りが多い制度となっています。
これも長く会社に努めるメリットです。この点でもサラリーマンの年収は自分が認識しているよりも多いといえるでしょう。
これもまし会社を飛び出すなら自分の会社の退職金がいくらか事前によく調べる必要がありますね。
会社員のデメリット
一方でサラリーマンであり続ける事にはデメリットも存在します。
- 会社の足枷になる精神的辛さ
- 自分の進退を自分で決められない
- 仕事を自分でコントロール出来ない
- 経費をどれだけ使うか自分で決められない
- 稼ぐ力が身につきにくい
会社の足枷になる精神的辛さ
退職までサラリーマンであり続けるという事は、働き盛りの年代が終わった後も会社にい続けるという事です。50代60代になると若い時のように体力や集中力は続きません。
仕事をこなす処理能力は当然下がってきます。そんな中、若い人よりも高い給料をもらい続けるという事は会社にとっては足枷も同然。
もちろん、豊富な経験や知識があって若い人からアドバイスを請われるような、求められるベテランの方もいらっしゃるかと思います。しかし仕事は世の中に合わせて変化するもの。いつまでも昔の知識や経験が役に立つとは限りません。
働き盛りの期間を会社のために費やしたとしても50代以降の立場が保証されるわけではないのです。
自分の進退を自分で決められない
次にサラリーマンは基本的に自分の進退を決める事ができません。多くの会社は55歳で役職定年、60歳で定年、65歳で再雇用も満了となります。
人生100年時代もっと長く働きたいと思っても働く事はできませんし、上述のように55歳や60歳で給料が大きく減るというのも一般的です。逆にもっと若くリタイアしたくても自己都合退職となり退職金が大きく減ってしまいます。
また、自分で進退を決めた自営業と比べ定年後のサラリーマンは元の会社に未練を残しがちです。退所後も元〇〇の部長さんなどと会社の役職で呼び合うようにはなりたくないものです。
自分で決められないというのは大きなデメリットとなるでしょう。
仕事を自分でコントロールできない
サラリーマンは仕事の内容や量を自分で決める事ができません。やりたくない仕事でも上司からの業務命令であればやるしかないのです。
仕事量も上司から指示された分はやり切る必要がありますから、多くの人は働き過ぎてしまいます。中には健康を害してしまうほど働く人もいますよね。
フリーランスや自営業であれば、自分の理念に反する仕事は受ける必要がありません。自分で受ける仕事量もコントロールすることができるでしょう。
経費をどれだけ使うか自分で決められない
経費とは仕事をするのに要した費用の事で、収入から税金が引かれる前に控除できます。つまり経費で使った分には税金がかからないのです。
フリーランスや自営業であれば経費にいくら使ったかを自分で計算して申告する事ができます。家で仕事をしたのであれば家賃を按分して経費にできますし、ケータイも仕事に使ったのであれば通信費も按分して経費にできます。
しかしサラリーマンの経費である特定支出控除というものは一律で決められます。仕事で使うスーツや通勤で使う車にいくらかけても経費として計上出来ないので、税金が引かれた後の手取りで買うしかありません。
経費を自分の意思で使えないサラリーマンは税制面で不遇の存在ですね。
稼ぐ力が身につきにくい
サラリーマンでいるという事は会社の名前と看板を使って仕事をしています。どんなに成果を出したとしてもそれは個人の信頼や稼ぐ力ではないのです。
サラリーマンであり続けて経験を積んでも、それは将来自分で稼ぐ力が着くとは限らないのです。
法人よりも個人の方が寿命が長いとされる現代、稼ぐ力を会社に依存するのは大きなリスクですよね。
サラリーマンを続けながら小さく初めて見よう
じゃあ結局サラリーマンの俺たちはどうすればいいんだよ、というとサラリーマンと自営業の両方のメリットを享受するという考え方があります。つまりは副業です。
サラリーマンであり続けるにはデメリットが大きいけど、サラリーマンが享受できるメリットも捨てがたい…だからサラリーマンをいきなり止めるのではなく副業で小さくはじめる。副業が軌道に乗ったらどうするか本格的に考える。これが現実的にサラリーマンがとるべき生存戦略なのではないかな、と思います。
どんな生き方をするにしても、メリットとデメリットをしっかり見極めて決断したいですね。
コメント